なぜふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるのか。

みなさんは「ふくらはぎ」と聞いて、何を思い浮かべますか?
「なんとなく大切そう」「むくみが気になる」
「そういえば鍛えたことないかも」
そんな方が多いのではないでしょうか。
そして「第二の心臓」と呼ばれていることをご存知の方も多くいるかと思います。
今回は、その理由と、日常生活やトレーニングに活かせるヒントをお伝えします。
ふくらはぎは血液を押し上げるポンプだった
心臓は血液を全身に送り出しています。
しかし、足まで届いた血液を、重力に逆らって心臓まで戻すのって、かなり大変ですよね。
実はそれを手伝っているのが、ふくらはぎの筋肉です。
歩くたびに、立つたびに、ふくらはぎが収縮して血液を上へ押し上げる。まるでポンプのような役割を果たしています。
この仕組みは「筋肉ポンプ(muscle pump)」と呼ばれ、心臓の循環をサポートするうえで欠かせないメカニズムとして、スポーツ医学の分野でも広く認められています。
心臓だけでは担いきれない下半身からの血液の戻りを、ふくらはぎが下から支えてくれている。
だからこそ、この筋肉は「第二の心臓」と呼ばれるのです。
ふくらはぎを動かすと、気持ちまで変わる?

「体を動かすと気分がよくなる」
これは多くの人が経験的に知っていることですが、実はちゃんとした科学的な理由があります。
ふくらはぎを中心とした下半身の筋肉を動かすと、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の分泌が促されることがわかっています。
これらは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気持ちの安定やモチベーションに深く関わっています。
さらに注目したいのが、BDNF(脳由来神経栄養因子)という物質です。
ハーバード大学の研究グループが、運動によってBDNFの分泌が増加し、脳の記憶や学習に関わる「海馬」が実際に成長することを明らかにしています。
上記のことは元住吉店舗にもちょこんと置かれているこの本にも記述があります。

つまり、ふくらはぎを動かすことは
- 気分が安定する
- 集中力が上がる
- ストレスに強くなる
こういった変化につながる可能性があることがわかってきています。
人々が「歩く」を大切にする理由
忙しい中でも体調を崩さず健康を維持できている方の特徴として「毎日よく歩く」という習慣があります。
歩くことでふくらはぎが動き、血流が促され、脳への酸素供給が増え、BDNFも出る。
つまり、歩くことは脳のコンディションを整える行為。
「アイデアが浮かびやすい」
「会議前に歩くと頭が整理される」という感覚は、こうした生理的な変化が背景にあると考えられています。
私たちトレーナーがメニューにふくらはぎ種目を入れる理由
「なぜカーフレイズをやるんですか?」と聞かれることがあります。

ふくらはぎのトレーニング、地味に見えますよね。
でも今読んでいただいたとおり、この筋肉が担っている役割はとても大きい。
血液を心臓に戻す、代謝を上げる、脳の状態を整える。
こうした働きを考えると、ふくらはぎは「見た目のためだけに鍛える筋肉」ではなく、「毎日のパフォーマンスと健康を支える筋肉」だと私は考えています。
私たちがカーフレイズをメニューに取り入れているのは、そういう理由もありますし、足首が硬い方のためなどに入れ込んでおります。
ただ脚を引き締めるためじゃなく、皆様の毎日が少しでもよくなるように。
まとめ
- ふくらはぎは「筋肉ポンプ」として血液循環を支えている
- セロトニン・ドーパミンの分泌を促し、気分の安定につながる
- BDNFを増やし、集中力や学習能力にも影響する
- 歩くことやカーフレイズで、毎日少しずつ鍛えられる
難しい運動じゃなくていい。まずは歯でも磨きながら立ったついでにつま先立ちを数回やってみるところから始めてみてください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました♩